アッパーペニンシュラから宿泊しているマキノーシティに戻って来ました。
明日は彼の住んでいる所に戻るので、私の旅も終わりに近づいて来ていました。
この旅行で彼に聞いてみたかったこと
ホテルに戻ってから外へ出 夕方の湖をベンチに座って眺めている時に、いよいよ口にしました。 "Where do you see us in the future?"
恋愛コーチのアイリーンさんにアドバイス頂いた言葉でした。
誰かにそう言えって言われたのか!? と彼
苦悩したように、私の運転が心配なことを彼があげる。親戚と結婚した韓国人女性は、アメリカに渡って来たけれど運転が苦手で事故を起こし入院したと言います。将来私がアメリカで生活することに関して、他にもいろいろ心配で考えることがあって、どうすることも出来ないと。
私は、車の経験が全くなかったですが、アメリカ生活の為に日本で泣きながら苦労して運転免許を取りました。ですが、車を所有するには至らなかったので、免許はあっても運転はしていません。アメリカで旅行に来た時だけ運転練習してもうまく行かないのは当たり前です。でも、彼には通じないようでした。
彼の信仰であるカトリックにも、日々の勉強と週末の教会、その後の勉強会にも参加して着実に進んでいました。洗礼候補として認められなくてはと、英語学習も私なりに必死でした。
加えて、どうしたら欧米人にとって魅力的な女性になれるかと、試行錯誤しながら学び、努力し、自分を向上させて来たつもりです。
彼に心配が多すぎて将来のことは考えられないと言われ 胸が引き裂かれるようで
こんなに努力してもダメなら、もう あきらめるしかないと思いました。
私は彼と一緒になる日を夢見て、彼にふさわしい女性になりたいと、ずっとずっと努力して来て
これ以上 何をどう頑張ればいいか もうわからなかったのです。
何もかもあきらめて、日本に帰って一人で暮らそう。
そう思いました。
彼が小腹が空いたから何かつまめる所へ行こうと言ったので移動して
入ったのはブリティッシュスタイルのカフェでした。階下ではギターを弾きながら歌っているシンガーがいました。
ドリンクや食べ物を注文し 話していたら
涙が
笑顔を浮かべながら普通に会話していましたが、私の目からは涙があふれて来ていました。
涙が止まりませんでした。
泣かないでくれ、将来のことをpositiveに考えよう!
I love you.
私の名前を呼び、彼が私に言いました。
その言葉を言われたのは初めてでした。
昔、お別れすることになった時、「君に I love you と一度も言ってあげられなくてごめんね。でも、僕は、その言葉は この人と生活して行けると確信持てた時にしか言わないと心に決めているんだ。」 彼がそう言ったのを覚えています。
長い間、いつか彼から言わたいと望んで来た言葉
信じられない気持ちで、頭がぼーっとする。
彼が、他の観光客に書かれた一面の落書きに加えて、私と彼の名前を小さく書きました。多くの文字が書いてある中だったのでその場所がわからなくなり、呆然とした頭で、私達の名前が書かれた場所を探しながら見つめていました。I love you と言われたことと、今まで日本に帰って彼をあきらめようとしていたことが、整理できずにいたかのように・・・
彼が繰り返し その言葉を言う。
I love you, too − !
演奏にかき消されない様に大きな声で、私も、泣きながら、笑いながら、彼に言いました。
夢が叶う時というのは、思いもしなく突然で、ずっと望んで来たことのはずなのに、あっけなく起こる。
いつか彼の口から聞きたいと願っていたが、夜の演奏で声が聞こえなくなりそうな場所で実現するとは夢にも思っていなかった。
ブリティッシュカフェから出ると、外はすっかり暗くなっていて、向かいに昼間写真を撮ったファッジ屋さんが
彼と一緒にいれる。
そうしてその夜、宿泊ホテルへと戻って行ったのです。
一夜 明け −
ホテルを去る時 彼が車で昨夜のお店を通ってくれました。
私が写真を撮りたいと思っていたのが、彼にもわかっていました。
ミシガンの観光地マキノーシティ このお店が
私が彼から初めてI love you と言われた場所になりました。