2011年 12月 17日
デトロイト国際空港
Collie に 空港まで送ってもらって、空港内で一緒にしゃべりながら座っていましたが
とうとう私が日本への出発に向けて行かなくてはならない時間になってしまいました。
アメリカの国旗の向こうから Security Check を 受けて、搭乗者が入って来ます。
見送りの人はこの中には入って来れません。
Security Check を 受ける列に並びながら、振り返って Collie を 見
列の順番が進んでだんだん離れて行くごとに Collie を 見
今まで側にいたのに、もう触れることも出来なくなった Collie
離れたくなかった。
ずっと一緒にいたかった。
職員の女性に 「何故 泣いているの?」 と 聞かれ
「向こうに彼が・・・」 と 見送りの人々の中にいる Collie の ことを言うと
女性は 「わかったわ・・・」 と
荷物検査で、通過できなかった。
私の機内持込み荷物に何か見つかったらしい。
男性の職員が私の大きなバックを開けて中を調べる。
すると くまさんの容器のはちみつ が 出てきた。
私は、Collie の お母さんにもらった くまのプーさん を 手荷物に入れていたのだ。
はちみつ は 液体だから持込めないのに、うっかりしていた。
男性職員に 「向こうの彼に渡してもいい?」 と聞くと
「あそこで手を振っている彼?」 と言い、
Collie に くまのプーさん を 渡しに行って戻って来てくれた。
優しく 「OK、きみの検査は終わったよ・・・」
その後 くまのはちみつ は
他のお土産や私の誕生日プレゼントと一緒に Collie から 日本に届くことになった。
検査を通り抜け、空港の搭乗側に入って来、Collie に手を振った。
どちらも なかなか去らない。
Collie が 私が空港の中に入るように合図したけれど、私は去れなかった。
Collie は 私が先に歩いて行く後ろ姿を見届けたかったのだと思うけれど・・
そして、Collie が えいっと後ろを向いて、歩いて行き、見えなくなった。
搭乗者の群れから空港の中に歩いて来た私は、
床にかばんを置き、しゃがんで泣いた。
誰に何と思われてもいい。
涙が止まらなかった。
3年前の1月も、Collie が デトロイト国際空港に私を送って来てくれた。
その時は、空港内で時間を過ごした後、空港の駐車場に行って、そこで
さよならしようと私が決めた。
「でも、そうしたら僕は きみが無事に搭乗出来たか確かめられないよ」
と言っていたけれど。
駐車場で じゃあ、と お互い言って、私は空港の中へ入って行った。
後日聞いた話によると、Collie は その後 私をつけて来て、
ちゃんと Security Check を 通過して見えなくなるまで見守っていたらしい。
ああ、そうだね Collie
あなた は
そういう 人 だった -
by miniature-rose
| 2011-12-17 14:51
| to Michigan