2017年 02月 12日
言葉が作る私たちのしあわせ 中原淳一エッセイからの抜粋
「言葉」は何のためにあるものでしょうか。
もちろん「用を足すためにある」のにはちがいないが、用が足せさえすればそれでよい・・・というものではないはずです。
お互いが用を足すために「言葉」のやりとりをする、その同じ「言葉」でもちょっとしたつかい方でそれを聞いた人の心がポッと温められて、しあわせな気持ちになったり、また、反対に味気ない不愉快な気持ちで、生きているのもいやになることさえあるのです。
それというのも「言葉」にはそれを口にする人の心の温かさ、冷たさが必ず反映されるからなのです。
誰にでも経験をしたことがあると思いますが、話しあっていることそのものは、少しも不愉快なことではないのに、聞いていて何ともいえない不愉快な思いにさせられたり、逆に、あまりうれしい様な話ではないのに、ほんのちょっとした相手の温かい言葉づかいから、気分がスカッと晴れわたり、たとえそれがいやな話であっても、その言葉を聞いていると、その日一日が何となくうれしいという様なこともありましょう。
だから、私たちが毎日耳にする言葉の一つ一つが、みんなの気持ちを明るくする様な、いたわりや思いやりのある、温かい心から出た言葉ばかりであったら、どんなにすがすがしい毎日が送れるだろう・・・とは思いませんか。
by miniature-rose
| 2017-02-12 17:35
| dear